24インチ自転車の適応身長の目安は?体格と用途に合ったサイズの選び方
ママチャリ等のシティサイクルのサイズは、「インチ」で表記・選択するのが一般的です。
そこで今回は、自転車を製造・卸売りするメーカーであり、小売部門も有するサカイサイクルが、24インチ自転車の適応身長について解説。併せて、乗る人の体格や用途に合った24インチサイズ自転車を選ぶためのポイントも紹介していくので、ぜひ参考にご覧ください。
目次
自転車のサイズ「24インチ」とは?
自転車のサイズ表記に使われるインチとは、自転車のタイヤの直径を表す単位です。1インチは2.54cmであるため、24インチサイズの自転車とは、直径およそ61㎝のタイヤを使用した自転車ということになります。
なお子供用自転車やママチャリ、電動アシスト付自転車を含むシティサイクルは、このようにタイヤ直径を表すインチでサイズ表記するのが一般的です。具体的には、子供用の小さいものでは12インチ〜、大人用の大きいものは26〜28インチくらいまでのサイズがあり、各自転車はタイヤの大きさを基準にフレームやサドル、ハンドルのサイズを決めて製造されています。
クロスバイク等は、フレームの大きさがサイズの基準
タイヤの大きさを基準に自転車のサイズを決定・表記するシティサイクルに対し、クロスバイクやロードバイク、マウンテンバイク等のスポーツサイクルでは、基本的なタイヤサイズが決まっています。そのため、スポーツサイクルのサイズはタイヤではなくフレームサイズ(単位はmmまたはcm)で表記し、細かくサイズ分けするのが一般的です。
自転車の購入にあたり、サイズだけでなく車種の選択にも迷われているお客様には、24インチサイズの説明と併せ、車種によるサイズの基準・表記の違いもご案内すると良いでしょう。
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24インチ自転車の適応身長・対象年齢の目安まとめ
ここからは、24インチサイズの自転車の適応身長や年齢の目安について、紹介していきます。
一般的な大人向けのシティサイクルでは、24インチの適応身長を140㎝~と設定しています。
そのため、大人用の24インチ自転車は、女性やシニア等の比較的小柄な体格の方におすすめのサイズだと言えるでしょう。
なお、24インチサイズの自転車は大人用・子供用ともに製造されており、対象によって車体のサイズやデザインが変わってきます。そのため、同じ24インチであっても、子供が大人用の自転車に乗るとサイズが合わないということも起こり得るため、注意が必要です。
ちなみにサカイサイクルでは、2023年現在、大人向け24インチ自転車は製造しておりません。
一方で、適応身長を125㎝〜と設定した小学校の中学年・高学年のお子様向けの24インチサイズ自転車については、さまざまな色やデザインのものを製造・卸売りしております。
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自転車のタイヤサイズと適応身長の目安一覧
24インチ以外にも、各サイズの自転車には適応身長と対象年齢の目安が設定されています。
一般的なメーカーが製造する12〜28インチの自転車の適応身長、お子様用自転車の場合の対象年齢について以下の一覧表にまとめましたので、参考にご覧ください。
12インチ | 適応身長の目安:85~105㎝対象年齢の目安:2~4歳 |
14インチ | 適応身長の目安:90~110㎝対象年齢の目安:3~5歳 |
16インチ | 適応身長の目安:102~120㎝対象年齢の目安:3~6歳 |
18インチ | 適応身長の目安:108~125㎝対象年齢の目安:4~8歳 |
20インチ | 適応身長の目安:115~130㎝対象年齢の目安:5~9歳 |
22インチ | 適応身長の目安:120~140㎝対象年齢の目安:6~11歳 |
24インチ | 適応身長の目安:125~155㎝対象年齢の目安:7~12歳 |
26インチ | 適応身長の目安:130~160㎝対象年齢の目安:9歳以上 |
27インチ | 適応身長の目安:145㎝以上 |
28インチ | 適応身長の目安:150㎝以上 |
ただし、上記はあくまで目安であり、車種によって適正身長が多少前後することもあります。
特にお子さまは、同じ年齢でも身長や手足の長さ、筋力等に個人差が出やすいため、年齢よりも自転車に乗る本人の身長・体格を基準に、自転車のサイズを選ぶのが望ましいでしょう。
24インチの子供用・大人用自転車の選び方のポイント
ここまでに見てきたように、自転車のサイズを選択する際には、タイヤサイズ以外にもいくつかチェックすべきポイントがあります。そこで以下からは、乗る人の体格に合った24インチ自転車を選ぶための3つのポイントについて、順に確認していきましょう。
ポイント①フレームサイズやサドルの高さも要チェック!
原則として、各種の24インチ自転車の共通点はタイヤサイズのみです。フレームやサドル等、その他のパーツの大きさや形状、高さの設定についてはメーカーの基準や、その自転車がどのような年齢・性別の方に向けて製造されているかにより、大きく変わってきます。
乗る人の体格に合った24インチ自転車を選ぶには、自転車全体のサイズ確認も欠かせません。シティサイクルをご購入のお客様には、表記されているタイヤサイズだけでなく、他のパーツのサイズもしっかり確認いただくようにご案内しましょう。
ポイント②試乗による乗り心地や、操作感の確認も必須!
自転車にメーカーや車種による微妙なサイズの違いがあるように、自転車を利用する側の人間の体格にも個人差があります。そのため、仮にまったく同じメーカー・車種の24インチ自転車に乗ったとしても、その乗り心地や操作感は、人によって大きく変わってくるものです。
各種の24インチ自転車の中から、乗る人の体格に合った自転車を選ぶには、実物に跨って試乗し、乗り心地を確認する必要があります。具体的には、以下2点に沿って乗り心地を確認して、ご自身にとってしっくりくる一台を選ぶと良いでしょう。
- 子供用自転車なら足の全体が、大人用自転車ならつま先がきちんと地面に着くか
- 軽く肘が曲がった余裕のある状態で、しっかりハンドルとブレーキを握れるか
なお、試乗してハンドルとの距離が遠いと感じた時は、少しサドルを低くしてみてください。座る位置とハンドルまでの距離が短くなり、ハンドルやブレーキの操作がしやすくなるため、乗り心地が変わってきますよ。
ポイント③自転車のサイズ選びでは、実際の乗り心地を優先すべし!
シティサイクルの適正身長や対象年齢は、タイヤサイズから割り出した参考値に過ぎません。身長と合致しているからといって、24インチがご自身に合うサイズだとは限らないため、試乗した時の感覚を優先して自転車のサイズを決めることをおすすめします。
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24インチの自転車は、身長と用途を基準に選ぼう
身長や乗り心地から体格に合うサイズが24インチだと確認できたら、次は、用途を基準に購入する自転車の種類を絞り込んでいきましょう。
例えば、毎日の通勤・通学や買い物に使う大人用の24インチ自転車であれば、前かご以外にもリアキャリアが付いた種類の方が良いかもしれません。また、坂道や悪路を走ることが想定されるなら、変速ギアや耐パンク仕様のタイヤを搭載した頑丈なモデルを選ぶのが望ましいでしょう。
対して、遊びや習い事等へ出かける際の使用が想定される子供用の24インチ自転車の場合は、一人でも安全に操作・管理できるかが最重要項目となります。お子さまの身長と体格、そして好みに合うデザインの自転車の中から、できるだけ軽くて頑丈なものを選ぶと安心でしょう。
なお、操作するのに一定の握力が必要な変速ギアについては、お子さまの現在の筋力や発達の様子を見ながら、搭載するかどうか決めることをおすすめします。
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用途によっては、インチサイズを下げるのもアリ
一般的に、自転車はタイヤサイズが大きいほど一漕ぎで進む距離が大きくなるため、効率的な移動が可能になります。一方で、タイヤ径が20インチ程度の小径自転車(ミニベロ等)には、狭い場所での小回りが効きやすく、省スペースで保管しやすいというメリットがあります。
もし、坂道が少なく狭い道の多い街中や短距離での使用がメインになるようなら、24インチではなく、もう少しインチサイズの小さな自転車をおすすめしてみても良いかもしれません。
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