COLUMN

自転車開発コラム

自転車販売に携わる方必見!仕入れ方法とPB商品製作の魅力とは?

自転車販売店を運営していく上で、お客様のニーズに合った自転車の仕入れは欠かせません。

そこで今回は自転車の仕入れ方法について、具体的な仕入れ先の選択肢や、メーカーと協力してPB(プライベートブランド)商品を製作・販売することの魅力と併せて解説。これから自転車販売店を始める方はもちろん、既に自転車屋さんを営んでいる方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

自転車の仕入れ方法①卸売り業者等から新品を購入する

自転車の仕入れ方法①卸売り業者等から新品を購入する

自転車の仕入れ方法として、まず考えられるのが卸売業者やメーカーからの新品の購入です。

具体的には、以下のような事業者の中から自社の予算や地域のお客様のニーズに合う仕入れ先を探し出し、必要な種類・台数の新品自転車を購入する流れとなります。

  • 法人や小売店向けに自転車の販売を行う卸売業者
  • 自社製品として自転車の製造・販売を行うメーカー
  • 高価格帯のスポーツサイクル等を扱う自転車ブランド

独立した法人や個人が営む自転車販売店であれば、自社の予算や条件が許す範囲で、どこでも好きな卸売業者やメーカーから新品自転車を仕入れられるでしょう。

ただし、フランチャイズ加盟店として自転車販売店を営む場合は、原則として本部が契約する事業者から自転車を仕入れることになります。他の事業者と自由に売買契約を結んだり、独断で自転車の仕入れ先を変えることはできませんので、注意が必要です。

また、高価格帯の自転車を製造・販売する自転車ブランドと取り引きするには、売買契約だけでなく代理店契約や販売店契約の締結、契約金が必要になるケースもあります。

新品自転車を仕入れる場合の注意点やリスク

豊富な選択肢の中から仕入れ先や自転車を選び、購入できるところが新品の自転車を仕入れるメリットですが、以下のようなリスクもあります。

原価率が高く、利益率が低くなってしまう

一般的に新品自転車1台あたりの原価率は6〜7割、電動アシスト自転車では8割程度だと言われているため、新品自転車を販売する際の利益率は、販売価格の2〜4割が目安となります。

実は新品自転車は、自転車販売店で扱う他の商品や他の業界・業種で販売する製品に比べても原価率が高い商材として知られています。例えば通勤・通学に使われることの多い新品のカジュアルサイクル、及び電動アシスト自転車の販売価格の目安は、それぞれ以下の通りです。

  • カジュアルサイクル(一般的な自転車)の場合:10,000〜30,000円
  • 電動アシスト自転車の場合:60,000~200,000円

上記価格をもとに新品自転車1台から得られる利益を計算すると、カジュアルサイクルで数千円程度、比較的高価な電動アシスト自転車でも数万円程度であることがわかるでしょう。

原価率が高く利益率が低い商材は、相当数販売しないと十分な利益を生み出してくれません。

自身の店舗で新品の自転車を販売していきたいなら、原価率と利益率を考慮した上で仕入れ数を調整する必要があると覚えておきましょう。

ニーズを見誤ると、仕入れても売れない

自転車販売店で売れる自転車の種類は、その店舗の立地や客層により大きく変わってきます。

例えば、ファミリー層が多く暮らす住宅街にお店を構えているなら、高級なスポーツサイクルよりも幅広い年代の方が乗りやすいカジュアルサイクルの方が、ニーズが高いでしょう。自転車販売店が「売れる自転車」を仕入れるためには、自社のお客様がどのような方たちで、どのような自転車を求めているのか、ニーズを的確に捉えることが何よりも重要になってきます。

いくら新品の自転車を仕入れても、それがお客様の欲しいものとズレていては、なかなか購入していただけません。新品の自転車を仕入れる時は、自社にとってのターゲットとお客様のニーズを見誤らないようにしましょう。

自転車の仕入れ方法②各ルートから中古品を入手する

自転車の仕入れ方法②各ルートから中古品を入手する

新品を購入する以外の自転車の仕入れ方法としては、中古自転車の入手が挙げられます。

中古自転車の入手ルートは複数考えられますが、代表的なものとしては、以下方法での仕入れが可能でしょう。

  • 店頭での無料引き取り、処分対応
  • 店頭での買い取り対応
  • 放置自転車の撤去、または入札による購入
  • 自転車撤去を請け負う業者からの買い取り

中古自転車の仕入れは、お客様に店舗まで持ち込んでもらえれば0円から、それ以外の方法でも1台につき数百〜1,000円ほどの費用があれば可能です。もちろん、仕入れ後にしっかり点検・整備する必要はありますが、新品販売時にネックとなる原価率は大幅に下げられるでしょう。

仮に状態の良い中古自転車を無料で引き取ることができた場合、新品なら1台の販売につき2〜4割ほどとなる利益率を、6〜7割にまで高めることも難しくありません。

中古自転車を仕入れる場合の注意点やリスク

新品に比べ、高い利益率が見込める中古自転車の仕入れ・販売ですが、以下のようなリスクもあります。よく確認した上で、自社の状況に合った仕入れ方法を選択するようにしましょう。

買い取りを行うには「古物商許可証」が必須

個人・法人に関わらず、事業として中古品の売買を行うには「古物商許可証」が必要です。

古物商許可証とは、古物営業法にて定められている古物(中古品等)を売買するための許可証のこと。古物商許可証を取得せずに中古自転車を購入して仕入れ、整備・修理して販売した場合は、罰則の対象となります。

ただし、無料で中古自転車を引き取って整備・販売する場合は、この限りではありません。

店頭での無料引き取りだけでなく、個人や撤去事業者等から購入することで中古自転車を仕入れたい場合は、古物商許可証が必要になると覚えておいてください。

盗品の売買等、トラブルに巻き込まれる恐れも

中古自転車の買い取り時には、持ち主や持ち込んだ方の身分証、購入時の防犯登録の書類等を提示してもらい、その自転車が盗品や違法性のあるものでないかを確認せねばなりません。

もし、この確認作業を怠ったり、盗品や違法性のあるものだと気付かずに中古自転車を売買すると、トラブルに巻き込まれる可能性があります。中古自転車の売買には、このような法律上のリスクが常につきまとうものと理解しておきましょう。

お店を経営していく上で、法律上のトラブルに巻き込まれるリスクを少しでも下げたいという場合は、中古自転車の買い取りや販売は避けた方が良いかもしれません。

自転車の仕入れ方法は状況・客層によって決めるべし

自転車の仕入れ方法は状況・客層によって決めるべし

ここまでに、一般的な自転車の仕入れ方法として「メーカーや卸売り事業者から新品自転車を仕入れる方法」と「個人や撤去業者から中古自転車を仕入れる方法」を紹介してきました。

ただ、どちらの仕入れ方法にもメリット・デメリットがあるため、一概にどちらが良いとは言えません。自転車販売店が長期的に利益を上げ続けるには、自社店舗の立地やメインターゲットとなるお客様のニーズに合わせ、新品自転車・中古自転車の仕入れと販売、また関連商品の販売や修理対応等を組み合わせて、バランスよくサービス提供することをおすすめします。

地域のお客様の特性に合わせた「PB商品」開発もおすすめ

新品か中古かに関わらず、自転車販売店では「自社のお客様に喜んでもらえるか」「地域のお客様に欲しいと思ってもらえそうか」を基準に自転車を選び、仕入れていることと思います。

しかし、自社と地域のお客様の特性にぴったり合う色・デザインの自転車は、そうそう見つかるものではありません。そのため、仕入れと販売を続ける中で「もっとこういう自転車があれば」と、自社で売りたい自転車のイメージを膨らませている販売店様も少なくないでしょう。

そんな自転車販売店の方に、第三の仕入れ方法としておすすめしたいのが、メーカーとともに企画・開発・設計・生産したPB(プライベートブランド)の自転車を製作することです。

自転車販売店とメーカーが、PB商品を共同製作するメリット

自転車販売店は、その地域のお客様が持つ自転車へのニーズを、誰よりもよく知る存在です。

デザイン的・機能的な好みはもちろん、通学用自転車の規定等の地域性を反映させた自転車の製作は、メーカーだけではなし得ません。街の自転車販売店と、自転車の企画・設計・開発に一貫対応できるメーカーが協力して、はじめてできることなのです。

メーカーと自転車販売店で取り組むPB商品の開発は、販売店様の売り上げはもちろん、自転車を購入されるお客様の満足度を高め、地域全体の活性化にも貢献できる手段だと考えます。

サカイサイクルでは自転車の卸売り・PB商品の製造に対応 

オリジナル自転車の企画・設計・生産・販売を一貫して手掛けるサカイサイクルでは、自社製造の自転車の卸売りはもちろん、販売店様とのOEM/ODM開発も多数手掛けてまいりました。

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自社製品の中から、貴社のお店で売れる自転車をご提案する他、全国のお取引先様からご依頼いただいた自転車製作実績をもとに、オリジナル自転車の製作支援もさせていただきます。

「自転車の機能や仕組みには詳しいけど、デザインのことはわからない」という方でも大丈夫!経験豊富なデザイナーを含むモノづくりの精鋭たちが、あなたが作りたい自転車のイメージを具現化し、デザインやサンプルにご納得いただけるまで改善・調整をしていきます。

他社様では対応が難しい多品種・小ロットでの生産、コンテナ単位での輸入も対応可能です。今まで解決できなかったお客様のお困りごとやご要望の解決はもちろん、さらなるニーズの発掘に至るまで、前向きな姿勢でサポートいたします!

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自転車の開発・販売に関するご相談はサカイサイクルへ

私たちサカイサイクル株式会社は、その地域の人・事業者様に求められる自転車やサービスの提供を通して「活気あふれる街と人々の笑顔をつくること」を事業目的としています。

  • 自転車の仕入れや、企業からの大量購入に応じてくれる卸売り業者を探している
  • オリジナル自転車やPB自転車を小ロット、ローコストで企画・開発・製作したい
  • OEM / ODMにて、お客様に喜んでいただけて「売れる自転車」を作ってみたい
  • イベントやノベルティ用に、自社のロゴ入りやイメージカラーの自転車を作りたい
  • デザインのみ、生産のみ、品質管理のみ等、自転車製作を部分的に業務委託したい
  • 自転車の仕入れや開発、販売の他、メンテナンス等についてもアドバイスが欲しい

など、自転車の企画・設計・デザイン・製作・品質管理に関することや、販売・関連サービスについてお悩みのことがありましたら、どんなことでも、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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