企業が自転車を特注するには?オーダーメイドする際の流れを学ぼう
自転車販売店等の法人・企業が、自社のオリジナル自転車やPB自転車、ノベルティ自転車を特注で製作するには、どのような流れで進めていけば良いのでしょうか。
今回は自社製品の企画・開発と卸売り、小売りの他、OEM/ODM形式にてお客様企業のオリジナル自転車製造も手掛けるサカイサイクルが、自転車を特注する際の流れについて解説。実際に当社へオーダーメイド、カスタムメイド自転車の製作をご依頼いただく場合をもとに紹介していきますので、ぜひ参考にご覧ください。
目次
自転車特注の流れ①作りたい自転車について打ち合わせ
自転車を特注するにあたり、まず行うべきは自転車のオーダーを受け付けているメーカーへの問い合わせと担当者との打ち合わせです。打ち合わせでは、以下のような質問に答えていくことでお客様の中の「作りたい自転車のイメージ」を具体化し、企画・開発・設計を行うメーカー側と共有していくことになるでしょう。
- 現時点でのご要望や、ご予算の目安についてのヒアリング
- 製作する自転車は、どのような用途やコンセプト(目的)を想定しているか
- 主にどのような方(年齢、性別、居住地等)に向けた自転車を製造したいか
- 作りたい自転車の種類や形、色、デザインのイメージはあるか 等
一度の打ち合わせで十分なイメージのすり合わせができなかった場合は、さらに打ち合わせを重ねていきます。そうして、自転車をオーダーする企業側と企画・製造を担うメーカー側とで作りたい自転車のイメージをしっかり共有できたら、次の工程に進みます。
サカイサイクルでの打ち合わせについて
サカイサイクルでは、お問合せフォームより自転車の特注やオーダーメイド、カスタムメイドに関するご相談をいただいたお客様に、打ち合わせのご案内をさせていただいております。
直接お会いする対面形式の他、オンラインでも対応可能なので、お客様のご都合や会社所在地に合った方法をお選びください。
なお、カスタムメイド自転車の製造をご希望の場合は、上記の打ち合わせ内容に加え、当社のカタログをもとにベースとなる自転車の種類をお選びいただくことになります。
自転車特注の流れ②デザインと見積もり額を提示してもらう
ひと通りの打ち合わせが終わったら、ここからは、お客様が作りたい自転車のイメージを目に見える形に起こしていきます。具体的には、打ち合わせで決定した内容をもとにメーカー側が自転車の設計・デザインを行い、これをもとに製作費用を計算した見積もり書を作成します。
対して依頼主である企業側は、メーカー側の提案内容を確認し、必要に応じて修正依頼をかけていきます。
そしてデザインイラストと設計書、見積もり内容すべてに納得ができたら、オリジナル自転車の企画・開発・設計のフェーズは完了です。この後は、出来上がったデザイン案と設計書をもとに自転車の各パーツを製造して組み立て、製品にする生産工程へと移っていきます。
ちなみに生産段階まで進んでしまうと、もうデザインの大幅な変更はできません。自転車の設計やデザイン、見積もり額に不満や疑問点、改善してほしい点がある場合は、この段階でメーカー側にしっかりと伝え、代替案の提案や変更等の対応をしてもらいましょう。
サカイサイクルの自転車デザインについて
なおサカイサイクルでは、自転車デザインにおいて重要となる「グラフィックデザイン」と「プロダクトデザイン」の両方を一貫して行うため、レスポンスの早いご提案が可能です。
「グラフィックデザイン」とは | 各方面からの自転車の見た目を平面図に起こし、デザインしたもの。 「デカールデザイン」とも呼ばれ、カラーリングやロゴの有無・配置等、主に自転車の見た目の印象についてデザインしていく。 |
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「プロダクトデザイン」とは | 見た目よりも機能性に重きを置き、3DCAD等で自転車のフレーム形状や組み合わせを立体的にデザインしたもの。 「フレームデザイン」とも呼ばれ、人が安全に乗ることができる自転車になるようにパイプの厚みや太さ、フレーム形状等をデザインしていく。 |
デザイン案もイラストの他、3DCADデータをお客様にご提示し、目に見える形で製品イメージを共有することで、当社との間にイメージの乖離が起こらないように努めております。
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自転車特注の流れ③工場でサンプルや製品の生産を開始
メーカーの生産工場で自転車を製造する際の一般的な流れは、おおむね以下の通りです。
- フレームの素材となる金属素材(生地)を曲げたり、切断したりして加工する
- パーツごとのサイズや形状に加工したら、設計書に沿って組み合わせ、溶接する
- 熱による歪みを取る「芯出し」を行い、塗装に備えてパーツ表面に酸処理を施す
- 塗装、シールやロゴの貼り付けをした後、自転車の形に組み立てて完成
なおメーカーによっては、本格的な塗装と組み立てを始める前に、テスト塗装したパイプやパーツを工場から取り寄せ、色見本としてお客様に確認いただくケースもあります。塗装の色に問題ないことが確認されたら、規定台数の自転車を生産し、品質チェックをした上で梱包等の出荷準備へ入っていくのです。
サカイサイクルのサンプル製作、品質確認について
サカイサイクルでも、特にオリジナルカラーでの塗装を希望する場合等に、提携する海外工場から色見本パイプを取り寄せ、お客様に確認をいただいております。またパーツ製造や塗装、組み立て、完成後の各段階で現地駐在のスタッフが随時品質のチェックを実施しています。
自転車特注の流れ④お客様指定の場所・日時・方法で納品
完成した自転車は、事前の打ち合わせでお客様企業が指定された場所と日時、方法にて納品するのが一般的です。特注した自転車をいつ・どこに納品してほしいのか、はじめの打ち合わせや生産に関するやり取りの中で、メーカー側に伝えておくと良いでしょう。
サカイサイクルの納品方法について
ちなみにサカイサイクルでは、お客様のご希望やご都合により以下いずれかの方法で納品するケースが多いです。
- 日本到着後、日本担当者による品質確認を経て、お客様ご指定の場所へ配送・納品
- お客様がコンテナでの直接納品を希望される場合は、納品に日本の担当者が立ち会い、その場で品質確認をすることも
関連記事:「サカイサイクルの自転車開発製作フローは?無料ダウンロードはこちら」
自転車の開発・販売に関するご相談はサカイサイクルへ
私たちサカイサイクル株式会社は、その地域の人・事業者様に求められる自転車やサービスの提供を通して「活気あふれる街と人々の笑顔をつくること」を事業目的としています。
- 自転車の仕入れや、企業からの大量購入に応じてくれる卸売り業者を探している
- オリジナル自転車やPB自転車を小ロット、ローコストで企画・開発・製作したい
- OEM / ODMにて、お客様に喜んでいただけて「売れる自転車」を作ってみたい
- イベントやノベルティ用に、自社のロゴ入りやイメージカラーの自転車を作りたい
- デザインのみ、生産のみ、品質管理のみ等、自転車製作を部分的に業務委託したい
- 自転車の仕入れや開発、販売の他、メンテナンス等についてもアドバイスが欲しい
など、自転車の企画・設計・デザイン・製作・品質管理に関することや、販売・関連サービスについてお悩みのことがありましたら、どんなことでも、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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