twoway bike. デザイナー開発秘話
サカイサイクルが新たに開発した子ども向け自転車、twoway bike.(ツーウェイバイク)。これから自転車デビューをしたい小さなお子さまのエントリーモデルとして、また6歳までの成長や遊び方の変化に合わせて柔軟に対応できる新しいモデルです。
今回は、商品開発に携わったデザイナーの西川さんに「どのようにしてtwoway bike.が誕生したのか」「独自のこだわりは?」など、詳しく話を聞きました。
インタビューした人
サカイサイクル株式会社 デザイナー
西川 雅浩 様
2012年入社、デザイナーとして12年間にわたりサカイサイクルの自転車開発に携わる。前職では子ども・ベビー向け用品を取り扱うメーカーに勤務し、製品開発だけでなく店舗でのお客様販売まで行った。長年の店舗での販売経験を生かし、実際のお客様をイメージしながらの製品デザインが得意。プライベートでは一児の父でもある。
子どもが直感で乗れるtwoway bike. ができるまで
14インチのtwoway bike.は、1台にキックモード(トレーニング向け)とペダルモード(ペダル付き一般走行向け)の2つが備わっている多機能自転車です。3歳から6歳までと、その対応年齢は幅広く、お子さまの成長に合わせて変化するので長くお使いいただけることも特徴です。
先日、大阪・堺で開催されたtwoway bike. 試乗会で「こちらが教えていないのに、小さなお子さまが直感的にペダルに足を乗せ、自然と漕ぎ出していた姿が印象的だった」と話すデザイナーの西川さん。
小さなお子さまが自然な感覚で乗り出せるtwoway bike.を開発するまでに、どのようなストーリーがあったのでしょうか。
みんなの笑顔をもっと街に増やしたい、優しい想いが詰まった製品開発
現在、サカイサイクルでデザイナーを務める西川さんですが、実は店舗での販売経験も豊富な異色のデザイナーでもあります。
一般的に製品デザイナーというと、オフィスや工場で製品の試作品とずっと向き合っていることが多いのですが、西川さんの場合は前職の子ども・ベビー向けメーカーで15年以上も店頭販売にも携わってきました。
「実は、学生時代は自分で空気を入れたこともないくらい、自転車のことを知らなかったんですよ」と話す西川さん。そんな彼が、前職も含めて30年以上も子ども向けの自転車に携わるようになったきっかけは「自転車を通じて目にした、子どもや家族の笑顔」だそう。
自分の自転車にはあまり関心を持てなかったという西川さんですが、お客様のためとなると話は別。職人気質の性格ということもあり、自転車売り場にある子ども向け自転車の組み立て方から販売後のフォロー、そして商品企画まで、知識の追求に深くのめり込んでいきました。
「自分に合う自転車を見つけてお子さまがとても喜んで、周りの家族も喜ぶ姿を見るのが嬉しかった」と話す西川さん。「みんなの笑顔をもっと街に増やしたい」という想いで、地域の子ども達のために無償で自転車の乗り方教室まで開催していたそう。
自転車の販売からアフターフォローまで親身に行う西川さんのもとには地域の色々な子ども達が集まりました。公私ともに自転車に没頭するうちに、大手メーカーにはないオリジナル製品の良さにも気づくようになったといいます。
地域の子ども達を見守ってきたからこそできた、家族想いのtwoway bike.
「家族でお買い物にいらして、子どもと家族全員がニコニコ笑顔で帰っていく姿を見るのが好きなんです」と語る西川さん。
1歩も2歩も踏み込んだお客様との関係性を築くうちに、自然と「子どもが自転車に求めること」や「こうしたらもっと良いのでは」といった気づきが蓄積されていきました。
そして、西川さんが街の子どもや家族と深く触れ合う中で気づいた「こんな自転車があったらいいな」を形にしたのが新発売のtwoway bike.なのです。
簡単な組み立て、安全性、色展開…、オリジナル製品だからできること
長年、子ども向けの自転車に携わるデザイナー西川さんの経験と気づきから開発されたtwoway bike.。その特徴は大きく3つあります。
① 簡単な組み立て
「プロの自転車屋さんでも組み立てが難しい子ども向け自転車があったんです」と語る西川さん。
もっと気軽に子ども向け自転車を広めたいと思い、twoway bike.はどんな方でも簡単に組み立てできるよう設計しました。
② 安全性
お子さまが乗る初めての自転車で気になるのはやはり安全性。
従来の自転車では「組み換えが難しく、間違えた取り付けで危険性が増す」「チェーンが外れやすい」などの安全面での課題がありました。
あらゆるお子さまに笑顔を届けたいtwoway bike.では、こうした従来の課題もクリア。
「これまでの子ども向け自転車にありがちだった構造面の弱さや基準もしっかりと見直しました」と語る西川さん。
幅広い種類の自転車に接してきた経験と西川さん本人も一児の父親として、家族が一番気になる安全面にもこだわりました。
③ 新しい色展開
サカイサイクルだからこそできる自転車づくり、「オリジナル商品で他にはない付加価値を届けたい」と考える西川さんのこだわりは色展開にも及びます。
これまで一般的だった子どもらしい元気いっぱいのカラーに加え、少し落ち着きのあるアースカラー(くすみカラー)もデザインに取り入れました。
twoway bike.はくすみグリーン(G)、くすみベージュ(BE)、ライム(LG)、レッド(R)の4色展開です。
「初めて自転車に乗れた!」という瞬間は、どんなお子さまにとっても思い出に残るもの。こうした瞬間に数多く携わってきた西川さんだからこそデザインできた、家族思いのtwoway bike.のこだわりについてのインタビュー、いかがでしたか?
お子さまの成長に合わせて変化するtwoway bike.について、ご興味のある方は下記フォームからのお問い合わせをお待ちしております。